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今月の主題 めまいの臨床 めまい・平衡障害の診断
めまい診断のための聴力検査
著者: 神崎仁1
所属機関: 1慶応義塾大学医学部・耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.2580 - P.2582
文献購入ページに移動 □めまい疾患における聴力検査の目的(表1)
1)難聴の有無,特に感音難聴の存在を証明することが重要である.聴力が正常であることの確認は前庭神経炎,良性発作性頭位眼振(BPPN)の診断に必要である.また感音難聴がなければ典型的なメニエール病とは断定できない.聴力型と疾患の関係は特異的ではないが,かなり特徴的なことがある.
2)内耳性障害が後迷路性障害(第8神経より皮質までの障害)かの鑑別.感音難聴が確認されれば,補充現象検査,語音弁別能,自記オージオメトリなどの心理学的聴力検査や他覚的検査であるアブミ骨筋反射(SR)の検査,聴性脳幹反応(ABR)などによって内耳性か後迷路性かを鑑別する.
1)難聴の有無,特に感音難聴の存在を証明することが重要である.聴力が正常であることの確認は前庭神経炎,良性発作性頭位眼振(BPPN)の診断に必要である.また感音難聴がなければ典型的なメニエール病とは断定できない.聴力型と疾患の関係は特異的ではないが,かなり特徴的なことがある.
2)内耳性障害が後迷路性障害(第8神経より皮質までの障害)かの鑑別.感音難聴が確認されれば,補充現象検査,語音弁別能,自記オージオメトリなどの心理学的聴力検査や他覚的検査であるアブミ骨筋反射(SR)の検査,聴性脳幹反応(ABR)などによって内耳性か後迷路性かを鑑別する.
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