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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻13号

1985年12月発行

今月の主題 めまいの臨床

めまい・平衡障害の診断

めまい診断のための神経学的検査法

著者: 宇高不可思1 亀山正邦1

所属機関: 1京都大学医学部・神経内科

ページ範囲:P.2584 - P.2586

文献概要

 「めまい」は回転性めまい(vertigo)と,非回転性めまい(dizziness,ふらつき,よろめき,眼前暗黒,脱力感などをふくむ)とに分けられる.一般に,末梢前庭系の障害ではvertigoが,中枢神経系の障害に伴う場合にはdizzinessが多いとされているが,例外もまれではない.
 「めまい」を伴う疾患ないし病態は多岐にわたる(表)1,2)が,放置してよいものから,重篤な中枢神経疾患に至るまで,予後はさまざまであり,正確な鑑別診断が重要である.「めまい」をとくに重視しなければならない場合として,①vertigoがあり,かつ悪心,嘔吐を伴う場合,②反復する場合,③聴神経その他の脳神経の異常を伴う場合,があげられる2).本項では,「めまい」を訴える患者の診察に際し,ルーチンに行うべきベッドサイドでの神経学的検査法について,簡単に述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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