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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻2号

1985年02月発行

文献概要

今月の主題 筋疾患とその周辺 検査法

筋電図でわかること

著者: 鳥居順三1 磯西克佳1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.212 - P.215

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 筋電図electromyogramは筋線維の活動電位を記録するものであり,波形,振幅,持続時間,放電頻度などの所見から罹患筋が筋原性異常に基づくものか,下位運動ニューロンないし末梢神経障害による神経原性変化の表現なのかを鑑別することが可能である.ただし,筋電図所見そのものは疾患を特定するものではなく,診断に際しては臨床症候,他の臨床検査成績と合わせて解釈されるべきである.
 筋電図検査は,電極針を筋肉内に刺入して行われるため痛みを伴うこと,患者協力下での随意収縮時所見が必要であることなどから,本検査で得られる情報の診断的価値がいかなるものかを判断し,また患者の病状を的確に把握しておくことが重要である.安易に検査が広範囲,長時間にわたったり,くり返し行われることのないよう配慮しなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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