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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻2号

1985年02月発行

文献概要

今月の主題 筋疾患とその周辺 筋疾患各論

先天性ミオパチー

著者: 埜中征哉1

所属機関: 1国立武蔵療養所神経センター・微細構造研究部

ページ範囲:P.235 - P.238

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先天性ミオパチーの分類
 生下時あるいは乳児期より筋力や筋緊張低下をみ,さらに発達の遅れなど明らかな筋症状があり,筋電図や筋生検で神経原性所見に欠けるものは先天性ミオパチーと呼ばれている(表1).この先天性ミオパチーの中には先天性筋ジストロフィー,代謝性ミオパチー(糖原病II型など),先天性筋緊張性ジストロフィー,先天性重症筋無力症などが含まれる.さらに乳児期には筋症状があり,発達の遅れはあっても歩行は獲得でき,非進行性あるいは緩徐な進行を示し,表情に乏しい筋性顔貌,きゃしゃな身体つきなどを特徴とする疾患群が存在する.これは先天性非進行性ミオパチー(con-genital nonprogressive myopathy;以下CNMと略)と呼ばれ,臨床症状はたがいに似ていても病理学的特徴によりいくつかの疾患に細分類されている(表2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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