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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻2号

1985年02月発行

文献概要

今月の主題 筋疾患とその周辺 筋疾患各論

周期性四肢麻痺

著者: 古和久幸1

所属機関: 1北里大学医学部・内科

ページ範囲:P.248 - P.250

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 周期性四肢麻痺(periodic paralysis;PP)は発作性,間歇性に骨格筋の脱力と弛緩性麻痺と主徴する症候群で,発作時にしばしば血清電解質とくにカリウム異常を伴うことより,電解質代謝異常との関連が注目されている.PPを遺伝性の立場からみると,家族性と散発性発生に分けることができる.後者にはしばしば甲状腺中毒症,原発性アルドステロン症などの合併がみられる.このように多彩な背景をもつPPがすべて一様な病態によって麻痺発作が惹起されているか否かは明らかでない.麻痺時の血清カリウムの動きをとってみても,血清カリウム値の低下しているもの,逆に上昇しているものがあり,ときには血清カリウムは正常範囲内にあって麻痺を呈している.
 このように異なったタイプの周期性四肢麻痺(PP)において,臨床的には次の9項目が共通な徴候としてあげられている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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