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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻2号

1985年02月発行

文献概要

講座 Oncology・14

固型癌(2)—肺小細胞癌

著者: 北原光夫12

所属機関: 1東京都済生会中央病院内科 2慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.361 - P.364

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肺小細胞癌の疫学
 肺小細胞癌(small-cell cancer of the lung,SCLC)は他の肺癌と比較して,臨床的,生物学的に明らかに異なった悪性腫瘍である.最も悪性な肺癌でありながら,治療によく反応する特徴がある.胸郭内の小細胞癌の50%生存は14週,遠隔転移例では7週であったが,近年の化学療法剤と放射線治療により著しく生存期間が延長し,この面での進歩は目ざましいものがある.
 SCLCは,喫煙歴と非常に深い関連がある.もちろん男性に多くみられるが,女性の喫煙者が増えるにつれて,女性にもSCLCがみられるようになってきている.また,SCLCはchloromethyl-methyl etherへの被曝,ウラニウム鉱山での就業,放射線被曝と深いつながりがあることが証明されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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