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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻3号

1985年03月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の新たな展開 早期診断へのヒントと診断の進め方

クッシング症候群

著者: 安田圭吾1 山北宜由1 皆森良明1

所属機関: 1岐阜大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.396 - P.398

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 クッシング症候群(C)は,1)下垂体からの副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)過剰分泌による両側副腎皮質過形成をきたす下垂体性C症候群(C病),2)コーチゾル産生副腎皮質腫瘍(腺腫または癌腫)によるC症候群,3)下垂体以外の組織の癌腫からのACTH様物質過剰産生による両側副腎皮質過形成(異所性ACTH症候群)に大別される.うちC病の80〜90%の例で微小下垂体腺腫が見出される、異所性ACTH産生腫瘍のほぼ50%は,主として肺癌とくに小細胞癌であり,胸腺,膵ラ氏島その他の他臓器の癌でも発生し,さらに気管支カルチノイドなど,多くの腫瘍例が報告されている.本邦における本症候群586例の最近の集計1)によると,各々の頻度は,C病356例,副腎皮質腺腫175例,癌腫8例,異所性ACTH腫瘍4例,不明43例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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