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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻3号

1985年03月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の新たな展開 早期診断へのヒントと診断の進め方

腎血管性高血圧

著者: 猿田享男1

所属機関: 1慶応義塾大学・内科

ページ範囲:P.408 - P.409

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 腎血管性高血圧の頻度は,集計対象の選び方により著しく異なり,0.5〜10%程度と報告されている1).これは確定診断を下すには腎血管造影の施行が必要であり,このような検査が特殊な施設に限られるため,大学病院など大きな病院では腎血管性高血圧の診断頻度が高くなるためである.それゆえ,全高血圧患者に対する腎血管性高血圧患者の実際の比率を推定することは困難であるが,おそらく1〜2%と思われる.
 このような腎血管性高血圧の頻度は低いものの,原発性アルドステロン症や褐色細胞腫,等の二次性高血圧と同様,早期発見,早期治療により完全に治しうるので,高血圧患者の診察に当たっては,常に考慮していなければならない疾患である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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