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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻3号

1985年03月発行

今月の主題 内分泌疾患の新たな展開

画像診断

下垂体腫瘍—特にクッシング病のmicroadenomaについて

著者: 桑山明夫1

所属機関: 1名古屋大学医学部・脳神経外科

ページ範囲:P.420 - P.423

文献概要

 下垂体腺腫には,直径1mmほどの極微なものから高度の鞍上伸展によりモンロー孔を閉塞して脳室拡大をきたすものまで,種々の大きさのものが存在する.このうち腺腫直径が10mm以内のものをmicroadenomaと称し,大多数のACTH産生腺腫と一部のGHまたはPRL産生腺腫がこれに属する.腺腫径が10mmを越えるmacro-adenoma症例では,通常の頭部単純写でもトルコ鞍の拡大や形態異常は容易に診断されることが多く,従来のCT scanなどによる腺腫の直接画像診断も容易である.これに反し,現在の高度に発達した画像診断技術を駆使しても,下垂体前葉の実質内に埋没したmicroadenomaを確実に診断することは依然として困難である.以下には,クッシング病を中心として,このmicroadenomaの画像診断の実際と可能性について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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