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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻3号

1985年03月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の新たな展開 救急治療

高カルシウム血症

著者: 佐藤豊1 木村哲2 阿部薫2

所属機関: 1国立がんセンター・内分泌部 2国立がんセンター・内分泌部生理研究室

ページ範囲:P.446 - P.447

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 高カルシウム血症(高Ca血症)は,しばしば気づかれずに放置されている.これは,軽症のものは特徴的な臨床症状に乏しいため,見逃され易く,また,重篤な高Ca血症は,ほとんどが悪性腫瘍に合併したものであるため,その症状が現れていても悪性腫瘍自体による症状と思われがちで,これも見逃されてしまい易いからである.悪性腫瘍の場合,高Ca血症は急速に進行し,致命的な経過をたどることが多いので,早期に発見し,適切な治療を施すことが大切である.そこで高Ca血症の発見には,どのような症状に留意すべきか,その臨床症状から述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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