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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻3号

1985年03月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の新たな展開 座談会

内分泌疾患診療の実際

著者: 森徹1 對馬敏夫2 小原孝男3 小出義信4

所属機関: 1京都大学医学部・第2内科 2東京女子医科大学・内分泌内科 3東京女子医科大学・内分泌外科 4筑波大学臨床医学系・内科

ページ範囲:P.463 - P.477

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 小出 私たちが若いレジデントの先生方と話しますと,内分泌疾患はわかりにくいという意見がかなり多いんです.ところが私たちからみると,内分泌疾患ほど診断が定量化され,治療法にしても確立されている疾患は他にないように思えます.
 このような認識の差の原因となるものを考えてみますと,内分泌疾患が比較的まれであるということと,内分泌疾患に伴って起こる症状には典型的なものがないということがあると思います.たとえば腹が痛ければ消化器疾患,胸が苦しければ循環器,あるいは呼吸器疾患ということになるわけですが,内分泌疾患では内分泌疾患そのものを示唆する所見が乏しいということが大きな問題ではないかと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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