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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻3号

1985年03月発行

カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方

多発性結節性動脈炎Polyarteritis nodosaの診断

著者: 石川英一1 北畠雅人1

所属機関: 1群馬大学医学部・皮膚科

ページ範囲:P.482 - P.483

文献概要

 概念 多発性結節性動脈周囲炎または結節性動脈周囲炎(以下PNと略す)は1866年,Kussmaul,Maierによって命名された全身臓器の動脈を系統的に侵す疾患で,古典的PNとも言われ,組織学的には中小筋型動脈にみられる,フィブリノイド壊死を伴うsegmentalな全層血管炎を特徴とする.本症の生命予後は必ずしも良好でないとされている.これに対し皮膚,筋肉,神経に病変が限局する生命予後の良好な型は皮膚型PN(periarteritis nodosa cutanea)として区別される1).また薬物などで誘発される過敏性血管炎,全身性エリテマトーデス,悪性関節リウマチ,川崎病,アレルギー性肉芽腫性血管炎などでもPNに類似の血管炎を認めることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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