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今月の主題 胆道疾患診療のトピックス 胆石治療の最近の進歩
胆石の手術適応と術後愁訴
著者: 松代隆1 藤原英利1 小山裕文1 林仁守2
所属機関: 1東北労災病院・外科 2東北労災病院・内科
ページ範囲:P.634 - P.639
文献購入ページに移動胆石症の手術適応を考える場合,それが非炎症下で生成された胆石であっても,急性胆嚢炎など急性炎症,胆嚢膿腫や水腫,萎縮胆嚢,胆管結石を合併した症例は絶対的手術適応であることに異論を唱えるものはない.問題となるのは,無症状胆石を含めた症状の軽い胆嚢結石症である.このような胆嚢結石症の手術適応は,①放置した場合どのような経過をとるか,②発症の様式はどうか,③現在の胆石症に対する手術成績④胆石溶解剤の効果,によって決めるべきである.ここではコ石胆嚢結石症を中心に,手術例についてこれらの問題を検索し,その手術適応について検討を加えるとともに,胆石症術後愁訴例の対策について言及する.
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