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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻4号

1985年04月発行

文献概要

今月の主題 胆道疾患診療のトピックス 最近における胆道感染症の対策

化膿性胆管炎とその周辺

著者: 多賀須幸男1 舩冨亨1

所属機関: 1関東逓信病院・消化器内科

ページ範囲:P.654 - P.655

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化膿性胆管炎とは
 胆管内の胆汁に細菌が感染して,化膿性炎症が起きている状態である.多かれ少なかれ胆汁の流出が障害されている場合に発生するのが普通で,いうなれば胆道系のempyemaである.解剖学的に調べにくい場所であることも加わって,病理形態学というより,どちらかというと臨床的な概念である.この点で,原発性胆汁性肝硬変症の際の非化膿性破壊性胆管炎などとはやや次元の異なるものであることを,最初に理解して頂きたい."黄疸もしくは胆道系の閉塞を示唆する所見があって,発熱および白血球増加がみられる状況が急性胆管炎である"と,Longmireは外科医らしい率直さで述べている.
 そのLongmireは,急性細菌性胆管炎を,臨床的に以下のように分類している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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