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文献概要
今月の主題 胆道疾患診療のトピックス 最近における胆道感染症の対策
化膿性胆管炎とその周辺
著者: 多賀須幸男1 舩冨亨1
所属機関: 1関東逓信病院・消化器内科
ページ範囲:P.654 - P.655
文献購入ページに移動胆管内の胆汁に細菌が感染して,化膿性炎症が起きている状態である.多かれ少なかれ胆汁の流出が障害されている場合に発生するのが普通で,いうなれば胆道系のempyemaである.解剖学的に調べにくい場所であることも加わって,病理形態学というより,どちらかというと臨床的な概念である.この点で,原発性胆汁性肝硬変症の際の非化膿性破壊性胆管炎などとはやや次元の異なるものであることを,最初に理解して頂きたい."黄疸もしくは胆道系の閉塞を示唆する所見があって,発熱および白血球増加がみられる状況が急性胆管炎である"と,Longmireは外科医らしい率直さで述べている.
そのLongmireは,急性細菌性胆管炎を,臨床的に以下のように分類している.
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