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雑誌目次

雑誌文献

medicina22巻5号

1985年05月発行

雑誌目次

今月の主題 免疫反応と臓器疾患

理解のための10題

ページ範囲:P.886 - P.888

重要用語の解説

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.770 - P.771

ADCC;Antibody-dependent cell-mediated cytotoxicity抗体依存細胞媒介性細胞障害作用.細胞表面にFcレセプターを有している細胞(キラーT細胞とは異なる)が主体となり,抗体が付着した腫瘍細胞やウイルス感染細胞を破壊する作用をいう.(中野論文p.77⇒2)
 AIHA;autoimmune hemolytic anemia自己免疫性溶血性貧血.自己赤血球抗体による溶血性貧血.温式抗体と冷式抗体がある.(八木田論文⇒p.834)

免疫機構と応答

免疫反応のもとになる臓器と細胞

著者: 中野昌康

ページ範囲:P.772 - P.774

 免疫に関係の深い臓器として,骨髄,胸腺,脾臓,リンパ節などがあるが,免疫の機能はそれらの臓器に限定されているのではなく,全身に及んでいる.リンパ節,リンパ管,リンパ球で構成されるリンパ系lymphoid systemと単球でマクロファージ(Mφ)より成るmononuclear phagocyte system(MPS)がその中心となっている.最近MPSとは別に,樹状細胞dendritic cellや皮膚のLangerhans細胞が抗原の摂取に重要な働きをすることが知られてきた.顆粒白血球系granulocytic lineageも免疫と深いかかわり合いを有している.
 リンパ系には,免疫応答の直接な場所ではないが,免疫系細胞の産生や成熟化に必要欠くことのできない中枢性リンパ組織(骨髄,胸腺)と,実際の免疫応答の場所となる末梢性リンパ組織(脾臓やリンパ節など)とがある.

細胞性免疫の機序

著者: 中村玲子

ページ範囲:P.776 - P.781

 免疫とは元来疾病に対し抵抗性を獲得した状態を意味する言葉であったが,現在では疾病とは関係なく,生体において「自己(self)」が「非自己(non-self)」を認識する結果起こる反応を免疫反応と言っている.非自己抗原が細菌やウイルスのような病原体であれば,免疫は病気に対する抵抗性として表現される.接触過敏症は化学物質に対する生体の免疫応答の一型である.免疫が成立した状態を感作された状態というが,このような生体(感作生体)が感作された抗原を再び認識して急速な反応を起こすことがいわゆるアレルギーである.
 アレルギーは,かつて即時型と遅延型に分類され,非自己抗原の再刺激に対し短時間で反応する前者は体液性免疫によるもので,再刺激後1〜2日の時間をおいて発現する後者は細胞性免疫によるものと説明された.この呼び方はいまでもよく用いられるが,アレルギーの分類としては,現在ではI型からV型までの5種類に分類されている.I,II,III,V型は体液性免疫反応で,感作血清によって受身伝達が可能である.IV型アレルギーは血清によって伝達できず,感作リンパ球(T細胞)による受身伝達が可能な細胞性免疫反応である.

補体と免疫反応

著者: 行山康

ページ範囲:P.782 - P.786

 補体系は約20種類の蛋白成分より構成されていて,主として血漿中に存在する.補体系蛋白は肝,小腸粘膜,マクロファージ,リンパ球などで産生される.補体の反応は補体系蛋白に含まれる阻止因子や制御系蛋白によりコントロールされており,過剰な反応が抑えられている.
 補体系の作用は自然免疫という考え方で分類されている.自然免疫に並立する概念として適応免疫という言葉が使われており,通常免疫という場合はこのことをさす場合が多い.本稿でも免疫-適応免疫ということを補体系とは並立する概念としてとらえ,その関係について述べることにする.

リンフォカインの役割

著者: 西原利治 ,   杉山知行 ,   大西三朗

ページ範囲:P.788 - P.792

 生命の誕生以来生体は呼吸,摂食というエネルギー代謝の面で常に外界に開かれており,外的な種々の刺激に曝されそれに順応し,内的環境の恒常性を維持すべく進化してきた,このような種々の刺激に対して生体の恒常性を保つための代表的な機構の一つにT細胞,B細胞,マクロファージ(Mφ)など約1012の細胞集団からなる免疫細胞系がある.免疫細胞系では各種細胞間の相互作用を基本機構として,複雑に連関した免疫担当細胞間のネットワークが形成されており,あたかも全身に張りめぐらされた神経系のように,種々の働きを異にする細胞間の相互作用により,抗原特異的,あるいは非特異的な系を介して正および負の両方向に巧妙に調節されている(図1).これらの細胞相互間の免疫情報の伝達には自己認識を必要とする系としない系がある,たとえばMφによる抗原提示作用のように,自己認識を必要とする系においては抗原提示細胞と感作リンパ球が直接に接触し,互いに自己抗原を認識しあいながら抗原に対する情報の交換を行うのに対して,後述するような自己認識を必要としない系においてはホルモン様の液性因子の産生放出と,そのレセプターへの結合を介して免疫情報の伝達が行われることもある.

抗原とは何か

著者: 多田隈卓史

ページ範囲:P.794 - P.795

 免疫学の分野では,とくに意識なく抗原という言葉を日頃用いているので,抗原とは何かと改めて訊かれるといささかの戸惑いを覚える.もともと抗原(anti-gen, Ag)(anti, against:-gen, producing)は抗体産生を促す物質として用いられたが,現在ではより広義に解釈され,すでに成立した免疫反応とも作用しうる性質も含めて,次のような物質と定義しうる.(1)生体内こ投与されたとき,特異的に結合する抗体を産生させたり,特異的に反応しうるTリンパ球を生ぜしめる,あるいは逆に免疫学的トレランスを成立させうる物質で,かつ②産生された抗体あるいは感作リンパ球と特異的に反応し,沈降反応や遅延型アレルギーなどを引き起こしうる物質.なお,抗原の前者の性質を免疫原性(immunogenicity),後者の性質を反応原性と呼ぶことがある.
 一般に抗原は免疫原性と反応原性の両方の性質を備えており,完全抗原と呼ばれる.しかし,それ自身免疫原性を欠くが,産生された抗体とは反応しうる抗原も存在し,これがハプテンといわれる(表1).ハプテンはさらに抗体との沈降反応などから,直接にその存在を検出しうる複合ハプテンと,沈降反応などを阻止しうる能力があることから,間接的に抗原の存在を検出しうる(ハプテン阻止試験,表2)単純ハプテンに分けうる.

HLA抗原と免疫反応の遺伝因子

著者: 関口進

ページ範囲:P.796 - P.801

 □HLA抗原とは
 HLA抗原は組織適合性抗原とも呼ばれ,ヒトでは第6常染色体の主要組織適合性複合体領域(major histocompatibility complex region:以下HMC領域)の支配をうけ,その遺伝子産物が有核細胞膜上に存在して抗原決定基(HLA抗原)を形作っている.その第6染色体の短腕の一部に存在するMHC領域上の各HLA抗原の遺伝子座の配列,アミノ酸の数,遺伝子座間の距離(centi-Morgan unit:cMと略す.これはこれらの遺伝子が交叉crossing overをどのくらい起こすかによって決められる.すなわち交叉の回数が多ければ多いほどその染色体上の距離が遠い理由による)を図1に示す.すなわち染色体上ではHLA-A座,C座,B座抗原領域とD座領域(DR,DQ,DP座からなる)の間に血清の補体成分であるC2,C4,Bfをコードする領域が含まれている.
 一方その遺伝子産物であるHLA抗原の構造も最近ではなかり明らかとなった.

診断的アプローチ

免疫学的疾患の検査

著者: 柏木平八郎

ページ範囲:P.802 - P.805

 免疫学的疾患の診断的検査はは赤沈やCRPなどの炎症反応検査,筋電図などの生理的検査,病理組織学的検査,X線検査,および免疫学的検査に大別できるが,ここでは最後の範疇に属する免疫学的検査の主なもの(表1)について,その検査原理と解釈を中心に記載する.

免疫抑制剤の使い方

免疫疾患治療薬の作用機序

著者: 安倍千之

ページ範囲:P.806 - P.808

 免疫疾患の概念でとらえられる疾患はその数が多く,病因病態もすこぶる多彩である.多様性に富む疾患群に対する治療はもちろんのこと数多く存在する,薬物療法はステロイド療法,免疫抑制療法,免疫調節療法の3つに大別されよう.本稿では免疫抑制剤および免疫抑制作用を併せ持つ新しい薬剤,免疫調節剤に話題をしぼって,その作用機序の考え方について概説したい.免疫抑制剤および免疫調節剤の理解のために,免疫薬理学,時間薬理学に触れ,その後に本題に入る.

ステロイドの使用法

著者: 柳沢孝夫

ページ範囲:P.810 - P.811

 ステロイド剤(ス剤)の開発と投与法の進歩により,免疫・アレルギー性疾患の予後は劇的に改善した.しかし,ス剤の長期大量投与がさかんに行われるようになってきた現在,ス剤による重篤な副作用にもしばしば遭遇する.したがって,ス剤の使用にあたっては,効果-副作用比を最も高めるような投与量,投与法を選択するように常に心がける必要がある.現在ス剤による治療の対象となる疾患はきわめて多く,それぞれの疾患によりス剤療法の適応,投与量,投与期間,減量法は大きく異なる.そこで本稿では,免疫・アレルギー性疾患の中でもス剤が治療の主体となる疾患につき,ス剤投与の原則について概説する.また近年開発されたパルス療法と,副作用軽減のためしばしば行われる隔日投与法についても簡単に触れる.

免疫抑制剤はどこまで用いるか

著者: 東條毅

ページ範囲:P.812 - P.813

 免疫抑制剤は非特異的な抑制剤と特異的な抑制剤とに分類される.
 理想的な抑制剤は,特異的な抑制剤である.しかし日常診療に用いられているものは,もっぱら非特異的なものに限られる.これらは細胞毒性剤であるから,どこまで用いるかが重大な問題となる.

即時的過敏性反応

I型過敏症の機構と制御

著者: 奥平博一

ページ範囲:P.814 - P.817

 アトピー疾患を引き起こすレアギンの吸収実験を行っていた石坂ら1)は,レアギンが抗Fabとは反応するが,抗IgG,抗IgM,抗IgA,抗IgDのどれとも反応しないことを知った.そこで石坂らは,ブタクサ過敏症患者の血清を精製して得た高レアギン価分画でウサギを過免疫し,レアギン活性を吸収しうる"抗レアギン抗体"を得た.この"抗レアギン抗体"および131I標識ブタクサアレルゲン(AgE)を用いて検討したところ,レアギンはγ1の電気泳動度を持つ新種の免疫グロブリンに属することがわかり,この種の免疫グロブリンはIgEと命名された.図1に示すようにIgEは2つの大きなペプチド鎖(H鎖)と,2つの小さなペプチド鎖(L鎖)からなる.1つずつのH鎖とL鎖はs-s鎖でつながれ,1つの単位(半分子)になり,2つの半分子のH鎖がさらにs-s鎖で結ばれて1分子を構成する.IgEは一種の糖蛋白であり,分子量は約190,000,沈降定数は8.0sである.クラス特異的な抗原はFc部分に存在している.

メディエーター

著者: 富田有祐

ページ範囲:P.818 - P.820

 ある抗原によって感作された個体に再び同一抗原が侵入すると,二次的免疫反応とともに生体に種々の組織障害が惹起される.これを過敏反応あるいはアレルギー反応といい,Coombs & Gell1)によってI型,II型,III型,IV型の4つに分類された.この分類は従来,過敏反応という概念で包括されていた種々の反応を理解しやすく明確に整理した点で高く評価され,利用されている.しかし,最近この4つの型以外にV型と呼ぶべき過敏反応や1型+III型,III型+IV型の反応によって引き起こされる疾患も知られてきた.これらの反応のうちI型,II型,III型は即時型過敏反応immediate hypersensitivity,IV型は遅延型過敏反応delayed hypersensitivityとも呼ばれており,V型,I型+III型,III型+IV型は混合型過敏反応と呼んでもよいと思われる.各反応の特徴をまとめると表1のごとくである.今回,筆者に与えられた課題は即時型過敏反応のメディエーターについてであるが,誌面の関係上ここでは即時型過敏反応のうち,1型過敏反応をとりあげ,これに関与するchemical mediator(以下CMと略)について解説することにする.

アナフィラキシス

著者: 山田昭夫

ページ範囲:P.822 - P.823

 アナフィラキシスとは,IgEを介した免疫現象の一つであり,抗原と接触した際に急激に発症する血管透過性の亢進による循環障害(ショック状態)と,急激な気管支の攣縮,咽頭浮腫などによる強度の気道狭窄(呼吸困難状態)を特徴とする.
 アナフィラキシスの由来は1902年RichetとRortierの報告による.彼らはイヌでイソギンチャク毒素に対する抵抗性を作製する目的で実験を行った.まずイソギンチャク毒素を注射し,その毒素で死なかったイヌは,従来の知識より毒素に対する抵抗性を獲得していると考え,数日後に再び同じ毒素を注射したところ,毒素による症状とは異なる強い呼吸困難発作が出現し,イヌは喘ぎながら死亡したり,嘔吐,出血性下痢などの症状を起こした.彼らはこれを防御phylaxisの反対という意味でanaphylaxisと名付けた.その後,同様の現象が別の動物でも起こること,毒素に限らず異種蛋白の注射によっても惹起させることができることなどが示され,1906年にPirquetにより,これが抗原抗体反応によって発症することが明らかにされた.

アレルギー性鼻炎

著者: 奥田稔

ページ範囲:P.824 - P.826

 鼻粘膜における免疫反応で最も一般的なのはI型アレルギーである.それによる疾患はアレルギー性鼻炎,花粉症である.これら疾患は発作性,再発性のくしゃみ,水性鼻漏,鼻閉を三主徴とし,しばしば眼結膜アレルギー,気管支喘息やアトピー性皮膚炎などを合併する.

蕁麻疹

著者: 石川英一

ページ範囲:P.828 - P.830

 蕁麻疹は突然掻痒とともに皮膚,ときに粘膜に出現する限局性の表在性炎症性浮腫で,臨床的には24時間以内に消失する扁平隆起性の皮疹(膨疹)として観察される(図1).膨疹は出没をくり返すが,その期間が数日から数週までの短期間のものを急性蕁麻疹,6週以上にわたってみられるものを慢性蕁麻疹という.原因別には表のように分類される.

気管支喘息

著者: 根本俊和 ,   徳島眞彦

ページ範囲:P.832 - P.833

 気管支喘息はその発症に関して多種多様の側面を持っている.発症機序のすべてが解明されてはいないが,免疫アレルギー的に発症するという考えが主流をなしていることに異論はなかろう.しかしながら,気管支喘息は種々の非特異的刺激,たとえば寒冷とか運動などによっても容易に発作が誘発され,また精神身体医学的に発症する例や鎮痛解熱剤で喘息発作を起こす例などについては免疫学的な側面のみを考えるわけにはいかない.内因型喘息や感染型喘息の発症機序についても免疫学的説明が試みられてはいるが,難点が残されている.このように確かに気管支喘息は様々の要因で発症し,ある側面のみを見て喘息のすべてを理解することはできないが,免疫アレルギー的に発症する側面を有していることも疑いのない事実である.本稿ではこの免疫からみた気管支喘息について概説する.

細胞毒性抗体による疾患

自己免疫性溶血性貧血—warm antibodyとcold antibody,および治療方針について

著者: 八木田正人 ,   星野孝

ページ範囲:P.834 - P.835

 自己免疫性溶血性貧血(AIHA)は,臓器特異性自己免疫疾患の代表として知られる疾患であり,患者赤血球に対する自己赤血球抗体によって惹起される.しかしながら,その自己赤血球抗体には体温を至適温度とする温式抗体と,通常31℃以下で活性を有する冷式抗体があり,それぞれが惹起するAIHAはその病態および治療方針が大きく異なる.本稿ではそれぞれの抗体の性質(表1),溶血機転および治療方針につき概説したい.

薬剤による溶血性貧血

著者: 三輪史朗

ページ範囲:P.836 - P.837

 薬剤の副作用には実にさまざまなものがあるが,血液学的副作用は留意すべきものの一つである.その中で,本稿では薬剤により溶血を起こすものをとりあげて述べる.これには①免疫学的機序によらないものと,②免疫学的機序によるものとがある.

特発性血小板減少性紫斑病

著者: 村上博 ,   池田康夫

ページ範囲:P.838 - P.841

 特発性血小板減少性紫斑病(idiopathic thrombocytopenic purpura;ITP)の病態については未だ不明な点も少なくないが,最近の種々の免疫学的アプローチはITPを自己免疫疾患の一つと考える立場を不動のものにしているようにみえる.本稿ではITPを主として免疫学的側面からとらえて概説してみたい.

甲状腺疾患と免疫

著者: 市川陽一

ページ範囲:P.842 - P.844

 自己免疫性甲状腺疾患として,バセドウ病(Graves病)と橋本病をとりあげ,それらの免疫異常について検討してみた.

自己免疫性間質性腎炎

著者: 上田志朗 ,   若新政史

ページ範囲:P.846 - P.848

 間質性腎炎は,腎臓の間質を場としてくり広げられる自己免疫疾患の1つである.

免疫複合体によって起こる疾患

血清病

著者: 杉崎徹三

ページ範囲:P.850 - P.851

 血清病は異種蛋白や異種血清(場合によっては同種でも)の注射により発症するもので,その多くは破傷風,狂犬病,ジフテリア,蛇咬症,ボツリヌス,ガス壊疽,肺炎球菌などの感染症に対する抗血清(現在では主にボツリヌス,ガス壊疽,狂犬病,蛇咬傷に用いられている),移植の拒絶反応の予防として抗リンパ球抗体,免疫補充療法としてIgA欠損症に用いられる際や,クリオグロブリン血症の際に認められる.
 また血清病様反応は非蛋白薬剤(ペニシリン,サルファ剤,ストレプトマイシン,サイオウラシル,ヒダントイン,P-サルチル酸,フェニールブタゾン,胆嚢造影剤,サイアザイド)やワクチン,昆虫毒(ハチなど),アレルゲン抽出物,ホルモン,酵素などの投与によっても起こることがある.

Hepatitis B抗原に対する免疫反応

著者: 黒木哲夫

ページ範囲:P.852 - P.854

 B型肝炎ウイルス(HBV)の特徴は,一過性感染のみならず持続感染者(HBVキャリア)がきわめて多いことである.とくに肝機能所見正常である無症候性HBVキャリアが多数存在することは,HBV単独では肝細胞傷害性を発揮しえないことを示唆し,HBV感染による肝障害成立に宿主の免疫反応が密接に関与する方向性が論じられた.本稿ではHBV感染と免疫反応に関する現在までの知見についてその概略を述べる.

悪性腫瘍と免疫複合体

著者: 今井浩三 ,   藤田英雄 ,   谷内昭

ページ範囲:P.856 - P.858

 癌と免疫複合体(IC)との関連について最近注目されてきているが,ここでは癌におけるICの臨床的意義,癌に特異的なICの検出,癌におけるIC disease発現,ICの担癌体の免疫能に及ぼす影響などについて簡単に述べてみたい.

糸球体腎炎と免疫複合体

著者: 若新政史

ページ範囲:P.860 - P.861

 糸球体腎炎の発生機序には免疫複合体(IC;im-mune complex),抗腎抗体,あるいは抗原感作T細胞などが関与すると考えられている.

移植免疫

著者: 池脇信直 ,   辻公美

ページ範囲:P.862 - P.864

 近年,血中immune complexes(以下ICs)が種々な自己免疫疾患や糸球体腎炎の発症に関与していることが知られてきた.しかし,ICs形成は本来,抗原を除去するための生理現象であり,どのような条件のときに組織障害性を持つようになるかは重要な問題である.
 一方,最近の移植免疫学の進歩により,機能不全臓器に対する治療法として,同種臓器移植は有効なものと考えられるようになり,ヒトの主要組織適合抗原であるHLA(human leukocyteantigen)遺伝子領域の解析および血中ICsの拒絶反応に果たす役割が示唆されてきている.

補体と細胞性免疫の欠如

補体欠損症と疾患

著者: 稲井眞弥

ページ範囲:P.866 - P.868

 補体系を構成する蛋白の欠損や機能不全がなんらかの疾病によってひき起こされたものでない場合,先天性または原発性補体異常症という.現在すべての補体成分蛋白について先天性の異常が存在することがわかり,また制御因子の異常症としてClinhibitor(C1INH)の欠損や機能不全を伴う遺伝性血管神経性浮腫(hereditary angioneurotic edema;HANE),C3b inactivator(I因子)の欠損症,properdin(P因子)欠損症およびβ1Hグロブリン(H因子)の欠損症が報告されている.先天性補体異常症はそれぞれの蛋白の遺伝的な合成異常によって起こり,遺伝形式は常染色体性共優性遺伝と考えられるものが多いが,遺伝形式の不明確なものもある.
 なお種々の疾患によってC4,C3などの補体成分蛋白が低値を示す場合があるが,先天性でなくおそらく疾患によって起こったと考えられる補体成分の欠損症としてはC1q欠損症がある.

細胞性免疫の欠如疾患

著者: 四宮範明

ページ範囲:P.870 - P.872

 細胞性免疫を欠如する疾患は,原発性あるいは続発性免疫不全疾候群に属する疾患群の一部を形成する.免疫遺伝学の進歩とともに,生来の素因に関係なく発症すると考えられていた続発性免疫不全症候群も,遺伝的要因が関与すると考えられるようになった.続発性とは,成因として外因が重きをなすことを意味すると考えられる.
 細胞性免疫の欠如を主とする原発性および続発性免疫不全症候群について述べる.

座談会

HLA抗原の基礎と臨床応用

著者: 辻公美 ,   関口進 ,   雨宮洋一 ,   北原光夫

ページ範囲:P.873 - P.884

 北原(司会) 今回の特集は「免疫反応と臓器疾患」というテーマですが,その中でとくにHLA(human leukocyte antigen)の今日的問題点をこの座談会で取り上げて,お話しいただけたらと思います.
 最初に,HLAというものがどういう契機から問題にされるようになってきたか,いかがでしょうか.

Current topics

遺伝子工学と内科学—基礎的理解から臨床応用の最先端を探る

著者: 村松正実 ,   高久史麿

ページ範囲:P.922 - P.934

 高久 分子生物学というと非常に範囲が広くなりますが,いま多くの人が興味を持っているのは,遺伝子工学的なテクノロジーを内科学の診断,さらには治療に応用するということではないかと思います.この方面はおそらく今後の内科学の1つの大きな流れになっていくのではないかと思います.そこで本日は,ご専門の村松先生においでいただいて,遺伝子工学,細胞工学とはどういうものか,まず簡単にご説明を願い,次にその遺伝子工学,細胞工学が現在すでに内科学の臨床的な診断,治療の面にどのように応用されているか,さらには今後どういう方向に応用されていこうとしているかということについて,現実と将来の夢の両方を語っていただければと思います.

カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方

薬疹の種々相

著者: 石川英一 ,   田村敦志 ,   石川治

ページ範囲:P.892 - P.893

 医薬品または類似物の不適合反応(adverse reaction)として生ずる薬疹は,大別して急性(発疹)型と慢性(沈着)型とに分けられる.本文では誌面の都合上,急性型に限って述べ,慢性型については,別の機会にしたい.
 滲出性紅斑型 注射,内服薬で生ずる場合,皮疹は通常紅斑の形をとる.したがって急性型の薬疹では多くの場合粟粒大から貨幣大までの紅斑,斑状丘疹が広範囲に播種状に生ずるものや,より大型の扁平隆起性の滲出性紅斑が多発する(図1).各種抗生物質,ピラゾロン系剤,サリチル酸剤,サルファ剤,PAS,クロロチアジド,バルビタール製剤,INH,メプロバメート,クロルメザノン,アロプリノール,ヒダントインなどで生ずる.さらに重症型ではいわゆる皮膚粘膜眼症候群あるいは紅皮症の状態となる.特殊な臨床型として金剤によるものでは,後日落屑が顕著となり,一見ジベルばら色粃糠疹または乾癬と類似する(図2).

グラフ 複合心エコー図法

先天性心疾患—総肺静脈還流異常(TAPVC)

著者: 伊東紘一 ,   鈴木修

ページ範囲:P.902 - P.905

症例13 2カ月女児
 患児は出生直後よりチアノーゼが認められ,哺乳力も弱く,心不全のため入院した.胸部X線所見で心拡大(雪ダルマ型)を示し,肺血流の増大も認めた.心電図所見で右室肥大,右房負荷をみた.

胸部X線診断の基礎

撮り方と読み方(17)

著者: 新野稔

ページ範囲:P.906 - P.912

 マイコプラズマ肺炎(mycoplasma pneumonia,mycoplasmal pneumonia)である(図1,図2).
 マイコプラズマ肺炎は下葉に好発し,不均等性区域性陰影を,また融合性均等影を呈し,無気肺をみることがあり,リンパ節腫大も稀にある.

画像からみた鑑別診断(鼎談)

腎血管性高血圧症

著者: 斎藤宣彦 ,   多田信平 ,   川上憲司

ページ範囲:P.914 - P.921

症例
 患者 30歳,女性,主婦.
 主訴 頭重感.

講座 図解病態のしくみ 腎臓病・5

腎炎発生の免疫学的機序

著者: 西忠博 ,   野坂和男 ,   黒川清

ページ範囲:P.947 - P.953

 ヒトの糸球体腎炎の大部分,および間質性腎炎のあるものは,免疫学的機序により発症するという仮説は,過去4分の1世紀,現在に至るまで,多くの修正を加えられながら発展してきた5).これに寄与してきた主な要因として,1)腎生検の普及,2)各種の実験腎炎モデルの作製,3)螢光抗体法(IF),酵素抗体法のような免疫組織学的手法や,電子顕微鏡(EM)による超微形態学の発達,4)免疫複合体,自己抗体,補体などの免疫学的パラメーターの検出法の進歩,などが挙げられる.すなわち,1)により得られる多彩なヒト腎炎の様々な時期の腎組織や患者血清と,2)による実験腎炎モデルの同様のものとが,3),4)による手法によって観察,測定され,対比されることによって,腎炎の免疫学的機序,とくに抗原抗体反応を中心とする理論が組み立てられてきたのである.

Oncology・17

生殖臓器腫瘍(2)睾丸腫瘍

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.955 - P.958

 近年,睾丸腫瘍(testicular tumor)の治療は飛躍的に進歩した.その結果,testicular tumorの予後は,固型癌のなかで,最もよいものになってきている.
 進歩の最もきわだった点は抗腫瘍剤の効果であり,actinomycin Dのみの時代から,現在,効果が最もあるcisplatin,vinblastine,bleomycinの併用に至っている.第2は外科的手技の進歩であり,後腹膜リンパ節切除が広範囲に行えるようになった点である.このようにして,cytoreductionが有効に行えるようになった.第3には病理的分類が確立され,混乱がなくなった.さらに,非常に敏感で特異的な検査が,radioimmunoassayを用いて行えるようになった.この手技を用いて,human chorionic gonadotropin(HCG)とalphafetoprotein(AFP)の測定が可能となった.これらのマーカーの上昇は腫瘍の存在を意味する.

境界領域 転科のタイミング

転移性肺腫瘍

著者: 小中千守 ,   高橋秀暢 ,   加藤治文

ページ範囲:P.935 - P.939

 悪性腫瘍の原発巣を治療中,またはその後に肺転移をみたとき,一般的に外科治療の適応は少ないと考えられている.しかし適応症例を選択すれば,転移性肺腫瘍の手術成績は原発性肺腫瘍の手術成績に劣らない予後を得ることが可能である.近年,強力な化学療法剤の開発と使用方法の改良により,転移性肺腫瘍の手術適応は広がりつつある、これはいままで手術適応の少なかった両側多発性転移巣も,抗癌剤の使用の後にそれに抵抗性を示す腫瘍のみの外科療法の可能性や,手術療法により大きな転移巣を除去し,抗癌剤により微小な転移巣を治療するという考えからである.またCTなどの診断面の進歩により,肺転移巣の正確な診断や,その限局性も比較的正確に把握でき,手術適応が決定しやすくなった.このように転移性肺腫瘍の治療は,内科,外科の協力のもと集学的に行わねばならない癌治療の最前線である.
 ここでは,いまだ内科的治療が主体となると考えられている転移性肺腫瘍の外科療法の可能性と,この外科療法を行う場合の重要なポイントとなる手術適応の決め方について筆者らの症例を中心に検討してみる.

ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル

アスピリン(Aspirin)

著者: 辻本豪三 ,   越前宏俊 ,   石崎高志

ページ範囲:P.940 - P.946

 現在,多くのサリチル酸(Salicylic acid)製剤が使用されているが,本稿では中でも特に頻用されているアスピリン(Aspirin)(Acetylsalicylic acid)を中心に述べる.アスピリンは今世紀初頭に,そのprodrugのサリチル酸の苦味,胃障害を克服する目的で合成された.すなわち,生体内で加水分解され,薬理学的に活性なサリチル酸に変化するよう設計,合成された.そのもくろみ通りに,アスピリンは服用されると肝臓で強力な加水分解を受け(いわゆる"first pass効果"により),速やかにサリチル酸となる.したがって,その血中濃度モニタリングはサリチル酸濃度によって行われる.本稿で取り上げるサリチル酸の血中濃度モニタリングは,アスピリンのみならず,他のサリチル酸製剤にも適応される.
 アスピリンは,過去100年近く,鎮痛,解熱,また非ステロイド系消炎薬として,広く使用されてきているが,その至適投与が可能となったのは,薬物動態が明らかになった,つい最近のことである.

演習

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.895 - P.901

—内科専門医による—実践診療EXERCISE

右上腹部痛

著者: 西崎統

ページ範囲:P.959 - P.960

 66歳の男性.某大企業の管理職を停年退職した.神経質そうな顔の浅黒い紳士である,既往歴としては,54歳時に胆石症の手術を受けている.その後は元気であった.
 来院の約2週間前より脂肪食に対して拒絶反応を示すようになり,また10日前より夜間右季肋部に刺し込むような痛みが,約1時間くらいであったが4日間続いた.そのとき発熱はなかった.なお,最近体重減少はみられていない.

CPC

亜区域性無気肺影を呈し,肺癌が疑われた74歳女性の例

著者: 河端美則 ,   和田雅子 ,   片桐史郎 ,   宍戸真司 ,   杉田博宣 ,   徳田均 ,   小山明 ,   安野博 ,   木野智慧光 ,   真田仁 ,   岩井和郎 ,   田中一成

ページ範囲:P.962 - P.967

症例
 患者:74歳,女性.
 主訴:胸部異常影の精査

感染症メモ

敗血症ショックとステロイド

著者: 北原光夫

ページ範囲:P.961 - P.961

 敗血症,とくにグラム陰性桿菌による敗血症には,かなりの頻度(40%)でショックが起こるといわれている.ことに敗血症になってから,4時間から10時間の間に起こる.内科の病棟でみられるショックの原因として最も多いものである.
 敗血症ショックの患者の治療は,もちろん抗生物質の的確な選択と投与が主体となる.いろいろな報告から,状況に応じた正しい抗生物質の投与は明らかに生存率を改善したことが証明されている.さらに,循環血液量の改善と循環系のモニタリング,さらに昇圧剤の使用などは,ショックの確立された治療方法である.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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