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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻5号

1985年05月発行

文献概要

今月の主題 免疫反応と臓器疾患 免疫機構と応答

免疫反応のもとになる臓器と細胞

著者: 中野昌康1

所属機関: 1自治医科大学・微生物学

ページ範囲:P.772 - P.774

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 免疫に関係の深い臓器として,骨髄,胸腺,脾臓,リンパ節などがあるが,免疫の機能はそれらの臓器に限定されているのではなく,全身に及んでいる.リンパ節,リンパ管,リンパ球で構成されるリンパ系lymphoid systemと単球でマクロファージ(Mφ)より成るmononuclear phagocyte system(MPS)がその中心となっている.最近MPSとは別に,樹状細胞dendritic cellや皮膚のLangerhans細胞が抗原の摂取に重要な働きをすることが知られてきた.顆粒白血球系granulocytic lineageも免疫と深いかかわり合いを有している.
 リンパ系には,免疫応答の直接な場所ではないが,免疫系細胞の産生や成熟化に必要欠くことのできない中枢性リンパ組織(骨髄,胸腺)と,実際の免疫応答の場所となる末梢性リンパ組織(脾臓やリンパ節など)とがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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