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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻5号

1985年05月発行

文献概要

今月の主題 免疫反応と臓器疾患 免疫機構と応答

HLA抗原と免疫反応の遺伝因子

著者: 関口進1

所属機関: 1防衛医科大学校病院・検査部

ページ範囲:P.796 - P.801

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 □HLA抗原とは
 HLA抗原は組織適合性抗原とも呼ばれ,ヒトでは第6常染色体の主要組織適合性複合体領域(major histocompatibility complex region:以下HMC領域)の支配をうけ,その遺伝子産物が有核細胞膜上に存在して抗原決定基(HLA抗原)を形作っている.その第6染色体の短腕の一部に存在するMHC領域上の各HLA抗原の遺伝子座の配列,アミノ酸の数,遺伝子座間の距離(centi-Morgan unit:cMと略す.これはこれらの遺伝子が交叉crossing overをどのくらい起こすかによって決められる.すなわち交叉の回数が多ければ多いほどその染色体上の距離が遠い理由による)を図1に示す.すなわち染色体上ではHLA-A座,C座,B座抗原領域とD座領域(DR,DQ,DP座からなる)の間に血清の補体成分であるC2,C4,Bfをコードする領域が含まれている.
 一方その遺伝子産物であるHLA抗原の構造も最近ではなかり明らかとなった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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