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今月の主題 免疫反応と臓器疾患 即時的過敏性反応
気管支喘息
著者: 根本俊和1 徳島眞彦1
所属機関: 1群馬大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.832 - P.833
文献購入ページに移動 気管支喘息はその発症に関して多種多様の側面を持っている.発症機序のすべてが解明されてはいないが,免疫アレルギー的に発症するという考えが主流をなしていることに異論はなかろう.しかしながら,気管支喘息は種々の非特異的刺激,たとえば寒冷とか運動などによっても容易に発作が誘発され,また精神身体医学的に発症する例や鎮痛解熱剤で喘息発作を起こす例などについては免疫学的な側面のみを考えるわけにはいかない.内因型喘息や感染型喘息の発症機序についても免疫学的説明が試みられてはいるが,難点が残されている.このように確かに気管支喘息は様々の要因で発症し,ある側面のみを見て喘息のすべてを理解することはできないが,免疫アレルギー的に発症する側面を有していることも疑いのない事実である.本稿ではこの免疫からみた気管支喘息について概説する.
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