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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻5号

1985年05月発行

文献概要

今月の主題 免疫反応と臓器疾患 免疫複合体によって起こる疾患

血清病

著者: 杉崎徹三1

所属機関: 1昭和大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.850 - P.851

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 血清病は異種蛋白や異種血清(場合によっては同種でも)の注射により発症するもので,その多くは破傷風,狂犬病,ジフテリア,蛇咬症,ボツリヌス,ガス壊疽,肺炎球菌などの感染症に対する抗血清(現在では主にボツリヌス,ガス壊疽,狂犬病,蛇咬傷に用いられている),移植の拒絶反応の予防として抗リンパ球抗体,免疫補充療法としてIgA欠損症に用いられる際や,クリオグロブリン血症の際に認められる.
 また血清病様反応は非蛋白薬剤(ペニシリン,サルファ剤,ストレプトマイシン,サイオウラシル,ヒダントイン,P-サルチル酸,フェニールブタゾン,胆嚢造影剤,サイアザイド)やワクチン,昆虫毒(ハチなど),アレルゲン抽出物,ホルモン,酵素などの投与によっても起こることがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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