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文献概要
カラーグラフ 皮膚病変のみかたとらえ方
薬疹の種々相
著者: 石川英一1 田村敦志1 石川治1
所属機関: 1群馬大学医学部・皮膚科
ページ範囲:P.892 - P.893
文献購入ページに移動滲出性紅斑型 注射,内服薬で生ずる場合,皮疹は通常紅斑の形をとる.したがって急性型の薬疹では多くの場合粟粒大から貨幣大までの紅斑,斑状丘疹が広範囲に播種状に生ずるものや,より大型の扁平隆起性の滲出性紅斑が多発する(図1).各種抗生物質,ピラゾロン系剤,サリチル酸剤,サルファ剤,PAS,クロロチアジド,バルビタール製剤,INH,メプロバメート,クロルメザノン,アロプリノール,ヒダントインなどで生ずる.さらに重症型ではいわゆる皮膚粘膜眼症候群あるいは紅皮症の状態となる.特殊な臨床型として金剤によるものでは,後日落屑が顕著となり,一見ジベルばら色粃糠疹または乾癬と類似する(図2).
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