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講座 Oncology・17
生殖臓器腫瘍(2)睾丸腫瘍
著者: 北原光夫12
所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科 2慶応義塾大学医学部・内科
ページ範囲:P.955 - P.958
文献購入ページに移動進歩の最もきわだった点は抗腫瘍剤の効果であり,actinomycin Dのみの時代から,現在,効果が最もあるcisplatin,vinblastine,bleomycinの併用に至っている.第2は外科的手技の進歩であり,後腹膜リンパ節切除が広範囲に行えるようになった点である.このようにして,cytoreductionが有効に行えるようになった.第3には病理的分類が確立され,混乱がなくなった.さらに,非常に敏感で特異的な検査が,radioimmunoassayを用いて行えるようになった.この手技を用いて,human chorionic gonadotropin(HCG)とalphafetoprotein(AFP)の測定が可能となった.これらのマーカーの上昇は腫瘍の存在を意味する.
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