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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻5号

1985年05月発行

文献概要

講座 Oncology・17

生殖臓器腫瘍(2)睾丸腫瘍

著者: 北原光夫12

所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科 2慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.955 - P.958

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 近年,睾丸腫瘍(testicular tumor)の治療は飛躍的に進歩した.その結果,testicular tumorの予後は,固型癌のなかで,最もよいものになってきている.
 進歩の最もきわだった点は抗腫瘍剤の効果であり,actinomycin Dのみの時代から,現在,効果が最もあるcisplatin,vinblastine,bleomycinの併用に至っている.第2は外科的手技の進歩であり,後腹膜リンパ節切除が広範囲に行えるようになった点である.このようにして,cytoreductionが有効に行えるようになった.第3には病理的分類が確立され,混乱がなくなった.さらに,非常に敏感で特異的な検査が,radioimmunoassayを用いて行えるようになった.この手技を用いて,human chorionic gonadotropin(HCG)とalphafetoprotein(AFP)の測定が可能となった.これらのマーカーの上昇は腫瘍の存在を意味する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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