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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻6号

1985年06月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎—現況と展望 臨床のみかた

B型肝炎の疫学・臨床像

著者: 鈴木宏1

所属機関: 1山梨医科大学・第1内科

ページ範囲:P.988 - P.991

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 B型肝炎にはA型肝炎と同様に初感染から発症するものと,B型肝炎ウイルス(HBV)キャリアから発症するものとがあり,その予後は非常に異なっている.わが国では成人のHBV初感染によりB型急性肝炎を発症した例からHBVキャリアに移行する例は非常に稀である.したがって,B型急性肝炎では初感染からの発症かHBVキャリアからの発症かを鑑別することは非常に重要である.一方,B型肝炎に起因する慢性肝炎,肝硬変および肝細胞癌はすべてがHBVキャリアであり,肝炎の慢性化,肝硬変への進展および肝細胞癌の併発にはHBVの持続感染が必要条件であることが明らかにされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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