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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻6号

1985年06月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎—現況と展望 臨床のみかた

非A非B型肝炎の疫学・臨床像

著者: 古田精市1

所属機関: 1信州大学医学部・第2内科

ページ範囲:P.992 - P.995

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 ウイルス肝炎の中にはA型肝炎ウイルス(HAV),B型肝炎ウイルス(HBV)以外の肝炎ウイルス感染による一群のウイルス肝炎が存在することは疑いのない事実であり,現在非A非B型肝炎として一括して呼ばれている.
 非A非B型肝炎の起因ウイルスの種類は,疫学的研究,臨床像,動物への感染実験の成績などより少なくとも2種類以上あるものと推定されているが,それらのいずれも未だ発見されていない.したがって非A非B型肝炎の診断は,A型肝炎,B型肝炎をはじめ,アルコールや薬剤などによる肝障害,代謝性肝疾患や既知のウイルス(EBV,CMV,その他)の感染による肝障害などの除外診断に頼らざるをえないのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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