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今月の主題 ウイルス肝炎—現況と展望 臨床のみかた
肝臓を侵すその他のウイルス
著者: 三宅和彦1 糸数憲二1
所属機関: 1帝京大学医学部・第1内科
ページ範囲:P.996 - P.997
文献購入ページに移動周知の通り非A非B型肝炎ウイルスは感染の同定ができず,このウイルスによる肝炎は除外診断によるのが現状である.臨床経過が良好な“非A非B型急性肝炎”には肝炎ウイルス以外のウイルス感染も考慮されるべきである.そのほか最近注目されている後天性免疫不全症候群(aquired immunodeficiency syndrome,AIDS)では高頻度に肝障害を伴っており,その起因ウイルスとされるHTLウイルス(Ⅲ型)が将来ウイルスリストに加えられることであろう.
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