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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻6号

1985年06月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎—現況と展望 さまざまな病態

"acute-on-chronic"の概念

著者: 武藤泰敏1

所属機関: 1岐阜大学医学部・第1内科

ページ範囲:P.1004 - P.1006

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 Sherlock1)が初めて記載したacute-on-chronicという新語は,おそらくacute hepatic failure onchronic liver diseasesに由来するものと理解される.しかしながら,この概念は決して確立されたものではなく,実際の臨床例に照らした検討が始まったばかりであるといった方がよい.一方,学会や研究会において,各演者が安易にこの術語を用いて発表することにも,少なからず遭遇する.したがって,本稿では急性肝不全の特徴,acute-on-chronic(Sherlock)の紹介,ついで自験例に基づいたいわゆる"acute-on-chronic"について,以下述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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