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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻6号

1985年06月発行

文献概要

今月の主題 ウイルス肝炎—現況と展望 治療—その効果と限界

B型慢性肝炎—Ara-A,Ara-AMP療法

著者: 斎藤純夫1 市田文弘1

所属機関: 1新潟大学医学部・第3内科

ページ範囲:P.1042 - P.1043

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 B型肝炎ウイルス(HBV)の本態の解明に伴い,B型慢性肝炎の病態もその全容がほぼ明らかになり,その治療方針も変わりつつある.すなわち,従来からの肝庇護,自他覚症状の改善を指標とした薬物療法と異なり,この疾患の直接原因であるHBVの減少,排除を目的としたAdenine arabinoside(Ara-A),インターフェロンなどの抗ウイルス療法の試みである.
 それらのうちAra-A療法が試みられてから1)すでに10数年を経過し,いくつかの報告2〜4)がなされ,その評価とともに限界に対しても一定の見解が示されつつある.ここでは,本邦におけるAra-A研究会での第2相試験の臨床成績を引用しつつ,B型慢性肝炎に対するAra-A療法の概要について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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