文献詳細
今月の主題 ウイルス肝炎—現況と展望
治療—その効果と限界
文献概要
HBウイルス(HBV)による肝炎は,HBVの直接的な肝細胞障害によって発症するのではなく,HBVに対する免疫応答があって,初めて肝障害が発現すると考えられている.一方,HBVの持続感染と肝炎慢性化は密接な関連があり,この際,宿主の細胞性免疫の低下が主因であるとされている.最近は,HBs抗体産生に関し,特異的なB細胞機能の低下とサプレッサー機能の亢進が指摘されている.
したがって,B型慢性肝炎に対する免疫療法としては,免疫賦活剤により,生体の免疫応答を賦活し,ウイルスおよびウイルス感染肝細胞に対する免疫応答を高め,一挙にウイルスおよびその感染細胞を排除することにより,肝炎の病態を終焉させることが意図されるわけである.
したがって,B型慢性肝炎に対する免疫療法としては,免疫賦活剤により,生体の免疫応答を賦活し,ウイルスおよびウイルス感染肝細胞に対する免疫応答を高め,一挙にウイルスおよびその感染細胞を排除することにより,肝炎の病態を終焉させることが意図されるわけである.
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