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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻6号

1985年06月発行

文献概要

新薬情報

BRM(biological response modifiers)

著者: 山田祐司1 水島裕1

所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第1内科

ページ範囲:P.1136 - P.1138

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 これまでの癌治療は手術療法,化学療法,放射線療法に負うところが大きかった.最近これらの治療法に加え,第4の癌治療法の薬剤としてBRM(biological response modifiers)という概念が定着しつつある.これまでの3つの癌治療法が腫瘍そのものが第1のtargetであるのに対し,BRMのtargetは腫瘍宿主自身であることがこれまでの癌治療法とはまったく違う.腫瘍宿主をtargetとすることにより,腫瘍に対する"生物学的反応を修飾"し,腫瘍・宿主関係を変え,結果的に治療効果を期待するのがBRMである.BRMには表に示すごとく,これまで免疫療法や免疫調節剤として広く臨床に用いられているものから,これから用いられるようになるであろうものまでさまざまなものが含まれる.表ではBRMを,お互いに重複する面はあるが,作用機序別に大きく5つに分類した.以下,代表的なBRMに関して説明を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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