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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻7号

1985年07月発行

文献概要

今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方 ステロイド療法最近の動向

新しいステロイド剤

著者: 赤真秀人1 市川陽一1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.1176 - P.1177

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 合成グルココルチコイド(GC)剤の開発は1946年のコルチゾンに始まり,基本構造に種々の置換を施すことによりGC作用を増強し,ミネラルコルチコイド作用を減弱させる方向で進んできた.現時点では,臨床においてGC剤を使用する際の薬理作用としての抗炎症作用と,生理作用である副作用(下垂体・副腎皮質機能抑制作用など)とは表裏一体であり,両者を分離し得た製剤はない.事実,経口剤としては1959年のパラメサゾン以来,いくつかの新経口剤の報告はあるものの,実地臨床で確固たる有用性が認められたものはない.しかし局所療法用GC剤においては,局所作用と全身副作用とある程度分離し得た製剤が開発されている.以下antedrugを中心として,各種の新GC剤について簡単に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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