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今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方 非ステロイド剤最近の動向
選択的プロスタグランディン合成抑制剤
著者: 小林絢三1 荒川哲男1
所属機関: 1大阪市立大学医学部・第3内科
ページ範囲:P.1212 - P.1213
文献購入ページに移動最近,新しいNSAIDが続々と開発されつつあるが,その抗炎症作用はともかくとして,副作用である胃粘膜病変は一向に減少の兆しはない.しかし,新しいNSAIDのある種のものは,その抗炎症作用はインドメサシンに比して遜色がなく,逆に胃粘膜傷害作用が弱いことが明らかにされつつあることからも,NSAIDの作用機序の解明とも平行しつつ,こうした新しいタイプの薬剤の開発はきわめて望ましいことと考えられる.本稿ではNSAIDによる胃粘膜病変の発生機序についての新しい知見〔とくにプロスタグランディン(PG)との関連など〕と,胃粘膜傷害の弱い,選択的PG抑制剤なる概念が適応できる新しいNSAIDについて解説する.
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