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今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方 非ステロイド剤最近の動向
ターゲッティング用非ステロイド剤
著者: 柳川明1 水島裕1
所属機関: 1聖マリアンナ医科大学・第1内科
ページ範囲:P.1214 - P.1215
文献購入ページに移動 非ステロイド抗炎症剤(non-steroidal anti-inflammatory drugs:NSAIDs)は,これまで各種の炎症性・疼痛性疾患に,また解熱剤として臨床で汎用されてきた.しかし,最近はこれ以外に,抗血小板作用,循環系への作用,消化管・生殖器への作用,免疫系や癌組織への影響も検討され,病態によってはそれらの疾患の治療に重要な位置を占めると考えられている.ところがNSAIDsには,同様な薬理作用により,胃腸障害,場合によっては重篤な肝・腎・循環器障害があり,また他剤との併用などの問題もある.
一方,近年になり,NSAIDsも新しい薬剤,剤型,投与法の改良が進んでいる.これには,いわゆるプロドラッグやdrug delivery system(DDS)も含んでいる.筆者らの教室においては,1iposomeと同様なdrug carrierとしての性質を有している0.2μの市販脂肪乳剤の小脂肪粒子である1ipid microsphere(LM)中にNSAIDsを封入させた製剤を考案した.そして,その製剤によるNSAIDsの病巣へのtargeting療法を試みているので,以下本療法について紹介する.
一方,近年になり,NSAIDsも新しい薬剤,剤型,投与法の改良が進んでいる.これには,いわゆるプロドラッグやdrug delivery system(DDS)も含んでいる.筆者らの教室においては,1iposomeと同様なdrug carrierとしての性質を有している0.2μの市販脂肪乳剤の小脂肪粒子である1ipid microsphere(LM)中にNSAIDsを封入させた製剤を考案した.そして,その製剤によるNSAIDsの病巣へのtargeting療法を試みているので,以下本療法について紹介する.
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