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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻7号

1985年07月発行

文献概要

今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方 非ステロイド剤の使い方・副作用

非ステロイド剤の使い方

著者: 入交昭一郎1

所属機関: 1川崎市立井田病院

ページ範囲:P.1220 - P.1222

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 非ステロイド性抗炎症剤(nonsteroidal anti-inflammatory drugs,NSAID)は今日,鎮痛,解熱,抗炎症の目的で広い範囲の各種疾患に用いられている.NSAIDは大別して酸性と非酸性の2種類あり,抗炎症作用は酸性のNSAIDに強く,非酸性は鎮痛作用が主で抗炎症作用は弱い.したがって,炎症性疾患に対しては酸性のものが使用される頻度が高いが,その抗炎症作用はプロスタグランディン合成阻害によるものであり,副作用も多い.非酸性にはこの作用がなく,それだけ副作用も少ない.
 したがって,NSAID使用に際しては,まず第1にその種類と適応ならびに副作用を熟知することが必要である.第2に同じ薬剤であっても投与される人によってその効果はまちまちであり,副作用の出現も個人差があるので,投与する薬剤の性質と投与される人の体質両方に配慮が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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