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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻7号

1985年07月発行

文献概要

今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方 非ステロイド剤の使い方・副作用

非ステロイド剤の副作用

著者: 菅原幸子1

所属機関: 1東京女子医科大学付属第2病院・整形外科

ページ範囲:P.1224 - P.1226

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 非ステロイド剤は,薬理学的にはすべて抗炎症,鎮痛,下熱作用を有し,この3つの作用の程度が薬剤の種類によって異なった特徴をもっている.しかし,その反面副作用も種々広範に出現する.また開発時には副作用の発現頻度が低いと考えられていたものも,10年以上使用されてくると,かなり重篤な副作用がみられる場合もある.これら副作用は発売あるいは投与開始時に,臨床試験成績の副作用の種類,発現頻度,程度などに十分注意してみると,これら危険性は少なくなると思われる.しかしわれわれは,とかく薬剤の効果にのみとらわれやすく,漫然と使用してしまうので十分注意すべきである.
 従来発売されている非ステロイド抗炎症剤の,厚生省に製造承認申請時の副作用一覧を表に示したが,これに基づいて非ステロイド抗炎症剤の副作用について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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