文献詳細
文献概要
今月の主題 抗炎症剤の進歩と使い方 非ステロイド剤の使い方・副作用
非ステロイド剤注射剤の功罪
著者: 百瀬隆1
所属機関: 1国立名古屋病院・麻酔科
ページ範囲:P.1230 - P.1232
文献購入ページに移動 注射剤が100余年前に実用化されて以来,今日日常診療における注射剤の占める役割は大きなものになっている.しかしながら,現在使用されている多くの非ステロイド性抗炎症剤(NSAID)のうち,注射剤はアスピリンのDL-リジン塩(ヴェノピリ®R静注用)とケトプロフェン(メナミン注®とカピステン注®筋注用)の2製剤に過ぎない.
これは近年,ピリン系の鎮痛消炎剤が安全性の問題から次々と姿を消していったことがその一因と思われ,逆に上記2製剤が最近の厳格な審査を経て承認された経過を考えると,有効性,安全性についてとくに問題のない薬剤であるともいえよう.
これは近年,ピリン系の鎮痛消炎剤が安全性の問題から次々と姿を消していったことがその一因と思われ,逆に上記2製剤が最近の厳格な審査を経て承認された経過を考えると,有効性,安全性についてとくに問題のない薬剤であるともいえよう.
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