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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻7号

1985年07月発行

文献概要

ベッドサイド 臨床医のための臨床薬理学マニュアル

クロラムフェニコール

著者: 越前宏俊1 辻本豪三2 石崎高志1

所属機関: 1国立病院医療センター・臨床薬理学 2山梨医科大学・薬理学

ページ範囲:P.1287 - P.1293

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 クロラムフェニコール(Chloramphenicol)は細菌感染に対する化学療法の歴史の中で,1950年代始めに最初に現れたbroad spectrumな抗生物質であった.クロラムフェニコールは,グラム陽性および陰性の好気性,嫌気性菌,さらにリケッチア,クラミジアに対して有効(一般にbacteriostatic)である1).クロラムフェニコールの臨床上の使用頻度は,1950年代から1960年代にかけての,同薬物に起因すると考えられる重篤な副作用(Aplastic anemia,Gray baby syndrome)の報告と,より新しい世代の抗生物質の登場によって一時激減した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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