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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻8号

1985年08月発行

文献概要

今月の主題 高血圧症—今日の治療 診断

高血圧患者の何をどのように評価するか

著者: 倉持衛夫1

所属機関: 1国立循環器病センター・内科

ページ範囲:P.1352 - P.1354

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 高血圧治療の目的は,血圧を低下させ,高血圧に起因する心・血管合併症の発生,進展を防止し,それによる死亡を減少させることであり,そのうえ快適な生活を営み,天寿を全うすることにある.高血圧症患者の診療はこの目的を目指して行われ,正しい診断,重症度の把握,的確な治療が実現できるように個々の症例について評価がなされなければならない.
 高血圧症患者の診察に際して留意すべき点として,(1)血圧が真に異常であるのか,(2)ただちに治療すべき高血圧か,(3)高血圧の原因がみつけられないか,(4)高血圧合併症(臓器障害)の有無とその程度,(5)各種降圧薬の使用に際して支障となることの点検,(6)高脂血症など高血圧以外の動脈硬化促進因子の有無,(7)高血圧症と直接関連のない疾患が潜んでいないか,などがあげられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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