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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻8号

1985年08月発行

文献概要

今月の主題 高血圧症—今日の治療 特殊な高血圧症の治療

高齢者高血圧症の治療

著者: 額田忠篤1

所属機関: 1国立大阪南病院

ページ範囲:P.1384 - P.1385

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高齢者高血圧の特徴
 高齢者高血圧には次のような型が多い.
 (1)末梢血管抵抗増加型 本態性高血圧は,循環血液量増加型,心拍出量増加型,末梢血管抵抗増加型に分類できるかもしれないが,高齢者の高血圧には前二者は少なく,後者に属す型が多い.すなわち,本態性高血圧の進展に伴っての小動脈硬化を有している型が多い.
 (2)収縮期性高血圧,動揺性高血圧 60歳を過ぎると,一般にその高血圧の血圧は動揺性となる.動揺するのは一般に収縮期圧であるが,高齢になるほど拡張期血圧も動揺性になることが多くなる.それは比較的大きな動脈の硬化性変化による弾力性の低下,腎細動脈硬化に伴う腎性因子の関与,生体内昇圧物質の代謝性調節障害などが関与するからであろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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