icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina22巻8号

1985年08月発行

文献概要

今月の主題 高血圧症—今日の治療 合併症を有する高血圧患者の治療

高血圧性緊急症の治療

著者: 有田幹雄1 増山善明1

所属機関: 1和歌山県立医科大学・循環器内科

ページ範囲:P.1390 - P.1392

文献購入ページに移動
 高血圧性緊急症とは,原則的には高血圧による心血管系合併症のため,致命的となった病態をいう.この病態を迅速に診断し,適切な降圧療法を行えば,重篤な心血管系合併症による死亡率は減少する.高血圧性緊急症の重症度は,血圧の絶対値のみではなく,患者の臨床症状によって決定される.
 高血圧性緊急症には,解離性大動脈瘤急性期やうっ血性心不全を伴った高血圧,高血圧性脳出血,高血圧性脳症などが含まれる.高血圧性緊急症の患者は入院の上,集中監視室にて緊急な降圧を必要とする.高血圧性緊急症をきたす原因を表1に示す1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?