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今月の主題 白血病—最新の知見と治療の進歩 病態と診断
Variant chromosome16を有する急性骨髄性白血病
著者: 春山春枝1
所属機関: 1健保鞍馬口病院
ページ範囲:P.1546 - P.1547
文献購入ページに移動 1983年,Arthurらの報告以来,No. 16染色体異常を伴った症例が興味を惹いている.すなわち,Arthurらは61例の急性非リンパ性白血病(ANLL)の染色体分析の結果,異型性の強い骨髄好酸球増多を伴い,白血病細胞はアウエル小体を有し,肝腫大を認め,しかもdel(16)(q22)の染色体異常を呈する5症例を報告し,これらは化学療法に良く反応し寛解期間も長く,以上の性格を有するANLLは,細胞遺伝学的に新しいsubtypeをなす可能性を示唆した.
次いで,Le Beauらは308例のANLLを分析し,inv(16)(p13q22)を示した18症例を報告しているが,これらは全て,骨髄に異常な好酸球が出現しており,強力な化学療法に良好な反応を示し,初回寛解を長期に維持する症例が多いなどの特徴を有するとしている.
次いで,Le Beauらは308例のANLLを分析し,inv(16)(p13q22)を示した18症例を報告しているが,これらは全て,骨髄に異常な好酸球が出現しており,強力な化学療法に良好な反応を示し,初回寛解を長期に維持する症例が多いなどの特徴を有するとしている.
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