文献詳細
文献概要
今月の主題 白血病—最新の知見と治療の進歩 病態と診断
免疫学的マーカー—急性骨髄性白血病
著者: 佐川公矯1
所属機関: 1久留米大学医学部・免疫学講座
ページ範囲:P.1552 - P.1553
文献購入ページに移動免疫学的な膜マーカー検索の意義
FAB分類は,細胞の形態学を中心とした白血病の秀れた分類法であるが,これのみに依拠すると,時に診断を誤ることがある.FAB分類に加え,白血病細胞について免疫学的な膜マーカーの解析を行うことによって,より正確な診断を得ることが可能となってきている.膜マーカーの検索は,モノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法でなされることが多く,その判定にフローサイトメトリーが使用されることも珍しくなくなってきた.また,白血病細胞の塗抹標本をモノクローナル抗体を使用した酵素抗体法で染色し,形態と膜マーカーを同時に観察する手法も一般化しつつある.このように,従来の形態学と新しいテクノロジーを合体させることによって,図に示した血液細胞の分化と白血化の病態を,より正確に把握することが可能となってきた.
FAB分類は,細胞の形態学を中心とした白血病の秀れた分類法であるが,これのみに依拠すると,時に診断を誤ることがある.FAB分類に加え,白血病細胞について免疫学的な膜マーカーの解析を行うことによって,より正確な診断を得ることが可能となってきている.膜マーカーの検索は,モノクローナル抗体を用いた蛍光抗体法でなされることが多く,その判定にフローサイトメトリーが使用されることも珍しくなくなってきた.また,白血病細胞の塗抹標本をモノクローナル抗体を使用した酵素抗体法で染色し,形態と膜マーカーを同時に観察する手法も一般化しつつある.このように,従来の形態学と新しいテクノロジーを合体させることによって,図に示した血液細胞の分化と白血化の病態を,より正確に把握することが可能となってきた.
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