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文献詳細

雑誌文献

medicina22巻9号

1985年09月発行

文献概要

感染症メモ

非A非B肝炎のFollow up

著者: 袴田啓子1

所属機関: 1東京都済生会中央病院・内科

ページ範囲:P.1700 - P.1700

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 非A非B肝炎が現在輸血後肝炎のほとんどを占めることは周知の事実である.輸血症例の0.5〜1%に発症(米国)し,潜伏期は2〜12週位(平均8週)である.1970年代半ばより,輸血後肝炎のほとんどの症例がおそらくウイルスと考えられる1つあるいはそれ以上の非A非B因子に起因していることが明らかとなっている.慢性化は高頻度(米では少なくとも25%以上,日本では16%)にあるといわれているが,その経過については指標とする抗原,抗体の力価の推移もわからないため判断は難しく,長期予後については未だ不明である.
 最近UCLAから69人の非A非B輸血後肝炎患者(以下NANBPTH:non A non B post transfusion hepatitis)の5〜11年間にわたるfollow up dataが提示されたので,それを紹介して予後についての検討を行ってみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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