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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻1号

1986年01月発行

今月の主題 不整脈診療の実際

不整脈診療の基礎知識

不整脈発生機序に関する最近の考え方

著者: 沢登徹1

所属機関: 1東京医科歯科大学難治疾患研究所・循環器病部門

ページ範囲:P.8 - P.12

文献概要

 心臓不整脈が発生する機序には,古くより刺激生成異常と伝導異常が挙げられ,前者の代表は自動能,後者の代表はreentryといわれてきた.最近10年間には異常自動能に誘発活動(triggered activity;TA)が,またreentryの中にleading circuit theoryや旋回径路を必要としないreflectionの考え方,また異方向性伝導に基づくreentryの出現も加わり,分類の項目の中味は複雑化してきた.そのため,臨床上の不整脈とその発生機序を結びつけることが逆に困難となってきている.本稿では従来の分類に新しい項目を加えた形で提示し(表1),その項目に従って記載する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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