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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻1号

1986年01月発行

今月の主題 不整脈診療の実際

不整脈の診断

不整脈診断におけるホルター心電図の効用

著者: 武者春樹1

所属機関: 1関東逓信病院・循環器内科

ページ範囲:P.32 - P.35

文献概要

ホルター心電図法
 1961年,N.J.Holterにより開発された携帯型磁気テープ記録器による長時間心電図法(ホルター心電図)1)は,近年,コンピューター技術の向上により,記録器の小型軽量化,自動解析の精度改善がなされ2),循環器疾患の診断に有用な検査法の1つとなっている.ホルター心電図の特徴は,時間と場所の制約を取り除き日常生活の中での心電図変化を記録し,かつその長時間の記録を短時間で解析することである3).中でも数分間で記録が行われる12誘導心電図では捉えることが困難な発作性不整脈や狭心症発作とくに異型狭心症など,症状発現から終了まで短時間で経過する心電図変化を自覚症状とともに昼夜の別なく記録に残すこと,しかもそれを外来診療でも可能としたことが,ホルター心電図の最大の効用であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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