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文献概要
今月の主題 不整脈診療の実際 不整脈の診断
不整脈診断における運動負荷試験の効用
著者: 川久保清1
所属機関: 1東京大学医学部・第2内科
ページ範囲:P.36 - P.37
文献購入ページに移動 運動負荷試験を不整脈診断の目的で用いる場合には,①運動により新たに不整脈が誘発される場合と,②安静時に存在する不整脈が運動により変化する場合,の2つの点に注目する必要がある.そのためには運動負荷中の心電図監視と記録は必須であり,マスター2階段試験は負荷強度の点からも不整脈診断には適切ではなく,トレッドミルやエルゴメーター負荷試験が用いられる.
一般に,ホルター心電図と比較すると,心室期外収縮(VPC)などの不整脈の検出頻度が少ない点は否めないが,短時間の観察ですむ,くり返し同一強度の負荷をかけられる,日常生活より強い程度の負荷をかけられる,不整脈発生と自覚症状の関係をその場で確認できる,など不整脈の診断や治療効果判定に有用な面がみられる.
一般に,ホルター心電図と比較すると,心室期外収縮(VPC)などの不整脈の検出頻度が少ない点は否めないが,短時間の観察ですむ,くり返し同一強度の負荷をかけられる,日常生活より強い程度の負荷をかけられる,不整脈発生と自覚症状の関係をその場で確認できる,など不整脈の診断や治療効果判定に有用な面がみられる.
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