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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻1号

1986年01月発行

文献概要

今月の主題 不整脈診療の実際 不整脈治療の実際

抗不整脈薬の効果判定

著者: 飯田信子1 猪口直美1 早川弘一1

所属機関: 1日本医科大学・第1内科

ページ範囲:P.54 - P.55

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 現在,抗不整脈薬の効果判定法には,①自覚症状を目安とするもの,②3分間心電図によるもの,③運動負荷試験によるもの,④電気生理学的検査によるもの,⑤ホルター心電図によるもの,などがある.
 自覚症状による場合は,当然のことながら自覚症状のない不整脈には不適である.3分間心電図によって判定する方法は,不整脈が頻発しかつ一定に出現している場合や静注抗不整脈薬の効果をその場でみる場合に利用しうるが,これら以外の場合には適当とはいえない.運動負荷試験による方法は,運動時に再現性をもって出現する不整脈には適当であるが,一般的には再現性に乏しいとされる1).電気生理学的方法は,たとえば心室頻拍,発作性上室性頻拍などの発作を薬剤投与前後で人工的に誘発し比較することができるが,専門家のみが行い得るので一般的な検査ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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