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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻1号

1986年01月発行

文献概要

今月の主題 不整脈診療の実際 各種領域における不整脈診療の特殊性

弁膜症と不整脈診療

著者: 諸岡成徳1

所属機関: 1獨協医科大学越谷病院・循環器内科

ページ範囲:P.82 - P.83

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 心臓弁膜症は多種類の不整脈を併発するが,他の心疾患によるものと本質的な差があるわけではない.しかし弁膜症では主病変が心内膜にあり,弁障害で起こる血行動態異常が主病像を形成する.この点,虚血性心疾患など心筋病変が主な疾患とは経過が異なり,不整脈の対策も多少の差がある.
 心房は血行動態負荷により内圧上昇や内腔拡大が起こり,上室性不整脈,とくに心房細動が頻発する.心室は負荷が大きいときや長年に及ぶとき,心室筋に2次的障害が起こり心不全を発症する.この場合心室性不整脈も起こるが,ジギタリス薬などで治療されていることが多く,薬剤による不整脈にも注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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