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今月の主題 感染症の動向と抗生物質 院外感染
細菌性髄膜炎
著者: 渡辺一功1
所属機関: 1順天堂大学医学部内科(感染症)
ページ範囲:P.1658 - P.1659
文献購入ページに移動 髄膜炎は,①病原体の直接侵襲による感染性髄膜炎,②直接侵襲をみない非感染性髄膜炎に分類され,前者には細菌,真菌,スピロヘータ,リケッチア,マイコプラスマ,ウイルスなどが,後者には異物性炎症やサルコイドーシス,ベーチェット病に伴う髄膜炎,癌腫性髄膜炎などがある.なかでも細菌性髄膜炎は内科的緊急疾患であり,治療開始が遅れるほど脳実質の障害が強くなり,死亡や重大な合併症(水頭症,脳膿瘍,硬膜下水腫など),後遺症につながりやすい.治療は早期診断,原因菌の早期決定,適切な化学療法が必要である.
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