medicina23巻10号

1986年10月発行

今月の主題 感染症の動向と抗生物質 院内感染のマネージメント

血管カニューレに合併したブドウ球菌感染症

著者： 小林寛伊¹

所属機関： ¹東京大学医学部付属病院・中央手術部

ページ範囲：P.1672 - P.1673

　最近の医学の進歩に伴い，血管内カテーテルを長期間留置する症例が激増し，これに起因する病院感染が大きな課題となっている．血管内留置カテーテルは，これを介して外界と血流が直接つながることにより，感染の危険性を大にしている．