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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻10号

1986年10月発行

文献概要

今月の主題 感染症の動向と抗生物質 治療の進歩

Imipenem

著者: 河合健1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部・内科

ページ範囲:P.1718 - P.1719

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Imipenemとは何か
 Stre Ptomyces cattleyaの産生する新しい抗生物質であるthienamycinは,carbapenem核を有する天然および合成の抗生剤の最初のものである.Carbapenemは,penicillin,cephalosporinとは異なるβ-lactam環を有する新しい構造式をもち,種々の側鎖を付した一連の抗生剤がcarbapenem系抗生剤とよばれる(図1).Thienamycinの種々の化合物のなかで,米国Merck社で開発された結晶化合物N-formidoylthienamycinは最も効果が優れ,その一般名は,imipenemと命名された1)(図2).すなわちimipenemは,β-lactam環を有する新しいcarbapenem系抗生剤でthienamycinの誘導体である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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