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文献詳細

雑誌文献

medicina23巻11号

1986年11月発行

文献概要

今月の主題 意識障害へのアプローチ 意識障害の診断

一過性の意識障害の診かた

著者: 小林祥泰1

所属機関: 1島根医科大学・第3内科

ページ範囲:P.1850 - P.1853

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 一過性の意識消失発作は日常診療で比較的よく遭遇するものであるが,診察時には神経症状もないことが多く,また再発するとも限らないので十分な検索がなされないまま,一過性脳虚血発作や脳貧血と診断されていることが多い.
 意識消失発作というと一般には失神発作を意味することが多いが,失神という言葉は厳密には全脳の血流低下による一過性の意識消失を意味している.確かに意識消失発作の中で最も頻度の高いのは血管迷走神経反射性失神と起立性低血圧による失神であるが,とくに高齢者ではその背景にある疾患を常に考慮し,一過性だからとたかをくくらない心掛けが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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